「荒らし」を撃退するベストな方法は「無視」ではない

2011年3月8日 12:30

  hylom 曰く、

 掲示板やコミュニティなどにやってくる「荒らし」(英語では「Internet Trolls」と呼ばれる) への対処方法として、長らく「無視する」「火に油を注がない」というのがベストだと言われていた。しかし、これよりも効果的な方法がある、という話題が 本家 /. 記事で紹介されている。

 Unarmed but still Dangerous の記事によると、David D. Burns による臨床心理学に関する名著「Feeling Good: The New Mood Therapy」にその回答はあったという。詳しくはこの記事を確認してほしいが、「やっては行けないこと」としては

 

  1. 主張に対し批判を行う
  2. 無視する
  3. BANする/BAN要求をする
  4. 荒らしをするなと説得する
  5. 批判の対象となっているものを中止/閉鎖する
 が挙げられており、その代わりに

 
  1. 相手が何を主張したいのかを尋ねる
  2. 相手に同意する
  3. 相手との共通認識を持てるように徐々に交渉を積み上げていく
 という対処法が勧められている。また、荒らしに対処するために心がける点としては

 
  1. リラックスする
  2. 分かりやすいはっきりとしたコミュニケーションを取る
  3. 相手の言っていることに直接は反論しない
  4. 非論理的な主張は避ける。特に感情的な対処は避けるべき
  5. 礼儀正しく、フレンドリーにする
  6. 簡潔すぎないように
  7. ただし、しゃべりすぎるのもよくない
  8. メールを利用する場合、「引用のあとに自分の発言をする」スタイルを使用する
  9. 引用は十分な量で、削りすぎないように
  10. 解釈を間違えたり、結論を急がない。分からないことは相手に尋ねろ
  11. 格言やことわざ、名言の引用、詩や文章の引用は避け、「自分の言葉」で主張する
  12. 相手を尊重し、不要なユーモアは避ける
  13. 粗暴にならない。「〜だと思う」「〜だと信じている」「私の意見では〜」「〜ということが分かった」など、ソフトな言い回しを使う
  14. レッテルを貼らない
  15. 会話は必ず「Hi <相手の名前>」で始め、可能な限り相手に感謝する
 ということが挙げられている。

 スラッシュドットのコメントを読む | インターネット

 関連ストーリー:
朝日新聞、社員による2ちゃんねる荒らし行為を謝罪 2009年04月01日
ジャストシステムから「自動荒らし機能」搭載のチャット体験ソフト 2007年04月03日

 

関連記事

最新記事