【株式市場のリスク要因を探る】欧州の財政不安問題=EFSFの具体策が焦点

2011年3月6日 16:35

■ポルトガルやスペインで国債の償還時期が接近

  EU域内諸国の財政不安問題に対する警戒感については、一旦は和らいだ状況である。しかし4月以降には、ポルトガルやスペインで国債の大量償還が控えている。

  EUの景気回復は利上げを実施するほど強くはないとの指摘もあるだけに、償還時期が接近するにつれて、財政危機国に対する支援策の状況次第では、不安が再燃してユーロ売りが広がり、世界的な株安につながる可能性も高いだろう。

  したがって当面は、EFSF(欧州金融安定基金)の融資規模拡大について具体策の議論が焦点となるが、議論の内容や進捗状況次第では、不安再燃に対する警戒が必要になるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【読者と一問一答】アメリカの雇用拡大を個人投資家はどう見ればよいか?(2011/03/06)
iPad関連、社会基盤を支えるインバータ関連で注目度増す双信電機(2011/03/06)
相場強弱聞くは1人と心得よ(相場見通しに迷ったら)=犬丸正寛の相場格言(2011/01/17)
相場は相場に聞け(心静かに周囲に耳を傾けよう)=犬丸正寛の相場格言(2011/01/11)
犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ、メールマガジンが創刊!シンプルに銘柄を紹介(2011/02/02)

関連記事

最新記事