アーカンソー州の群発地震、人間の活動が原因の可能性

2011年3月5日 14:00

  eggy 曰く、

 アーカンソー州中北部での群発地震が、人間の活動に起因する可能性を専門家が指摘している(International Business TimesFoxNews.com本家/.)。

マグニチュード4.7の地震がアーカンソー州グリーンブライアーの北西で発生したのは現地時間の2月28日午後11時。昨年9月から800回以上発生している地震のうち、最大のものだ。17分後にマグニチュード3.8、日付の変わった午前2時46分にもマグニチュード3.6の地震が発生し、1日だけで20回以上の小さい揺れが観測されたそうだ。

アーカンソー大学の地震学者Hanan Mahdi博士によると、この地域では自然に発生したものと人間の活動に起因するもの、2種類の地震活動が起きている可能性があるという。地震が発生したガイ及びグリーンブライアーはの天然ガスを豊富に産出するが、天然ガスの採取時に副産物として塩水が排出されることがある。この塩水は毒性があるので、単純な処理方法として排水用の井戸に流し込むことが多い。この塩水が潤滑剤となって周囲の岩石が動き、地震が発生するのだという。ただし、アーカンソー州では天然ガスの採取が始まるよりも前から地震が発生しており、井戸を使用していないときに群発地震が発生した例もあるので、さらなる調査が必要とのことだ。

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