アマゾン、東京にデータセンター EC2など国内ネットワークで利用可能に
2011年3月3日 16:18
米アマゾン子会社のAmazon Web Services(AWS)は2日、東京のデータセンターを開設したと発表した。これまで国内から利用する場合は通信遅延がネックとなっていたが、通信速度の改善が期待できる。
パフォーマンスについては、複数の利用者がテストしたところ、レイテンシー(遅延)が数msという結果も出ており、好評を得ているという。料金は他国とほぼ同等か微増となっている。
東京データセンターの開設に伴って、同社は日本語でのテクニカルサポートも開始する。フォーラムを通じて日本語の技術サポートを提供する「ベーシックサポート」と、24時間の電話サポートを含んだ4種類の有料メニュー「プレミアムサポート」を提供する。
同社によると、東京データセンターで作成されたデータは、他のデータセンターに移動することはない。同社はデータの国内保存などの規制がある企業でも利用が容易になるだろうとしている。
東京データセンターでは、Amazon EC2 (Elastic IP Addresses、Amazon CloudWatch、Elastic Block Storage、Elastic Load Balancing、Auto Scaling)、Amazon S3、Amazon SimpleDB、Amazon Relational Database Service、Amazon Simple Queue Service、Amazon Simple Notification Service、Amazon Route 53、Amazon CloudFront、AWS CloudFormationが提供される。
AWS Elastic MapReduce、AWS Elastic Beanstalk、AWS Import/Exportは現時点では提供しない。EC2のインスタンスタイプは、Cluster ComputeとCluster GPU以外の全てのEC2インスタンスタイプを提供する。