アップル、新型「iPad 2」を公開 日本では25日発売
2011年3月3日 14:37
米アップルは3日、タブレット型端末の新製品「iPad 2」を公開した。本体を薄型・軽量化したほか、新開発のデュアルコアプロセッサを搭載し、処理速度も向上しているという。米国では11日から発売し、欧州や日本では3月25日に発売される。
同社によると、厚みは8.8mmで現行モデルから33%軽減、重量はWi-Fiモデルが601グラム、3Gモデルで613グラムに軽量化した。CPUはアップルが開発した1GHzデュアルコアの「Apple A5」プロセッサを搭載。容量は16GB、32GB、64GBの3種類。
ディスプレイのサイズは現行モデルと同じ9.7インチで、本体の幅は185.7mm、高さが241.2mm。本体の表と裏に2つのカメラを搭載しており、同社のスマートフォン「iPhone 4」やMac PCのユーザとビデオ通話ができる。バッテリーの駆動時間は最長で10時間。
OSは最新版の「iOS 4.3」を搭載。Safariのモバイル閲覧の速度が向上したほか、iPad本体横のスイッチを使ってスクリーンの向きをロックしたりオーディオをミュートにできる機能、Wi-Fiを使ってiPhone 4のデータを共有できるパーソナルホットスポットといった新機能が装備されている。
米国向けの価格は、3G対応版の16GBモデルが629ドル、32GBモデルが729ドルで、64GBモデルが829ドル。3G機能を持たないWi-Fi版は、16GBモデルが499ドル、32GBモデルが599ドル、64GBモデルが699ドルとなっている。
同社広報によると、日本ではアップルストアで販売を行う。販売価格は現時点では未定という。
仕様の詳細などはアップルの製品情報ページで確認できる。
各紙の報道によると、米サンフランシスコ市内で開かれた発表会見には、病気療養中のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が登場した。
ジョブズ氏は声明で「1,500万台以上が販売されたiPadは、モバイルデバイスのまったく新しいカテゴリーを定義しました。他社が競って第一世代のiPadの真似をしている中、私たちはiPad 2を発売します。これにより、追いつくべきゴールは遥か先に移動し、競合他社はもう一度最初から設計をし直すことになるでしょう」とコメントしている。
同社の2010年10-12月期のiPadと関連製品・サービスの売上高は46億800万ドルで、前四半期(10年7-9月期)から65%増加。販売台数は733万1,000台で前四半期比75%増加と好調に推移している。