OKIデータ、ドットインパクトプリンタの出荷を欧米とアジアで開始
2011年3月2日 11:00
世界のドットインパクトプリンタの市場は全体的には縮小傾向にあるものの、基幹業務における複写紙や連続帳票への印字需要は今後も堅調に推移すると予測されている。また、2013年度には300万台のドットインパクトプリンタ市場規模の中で、中速商品市場は80万台と見込まれているという。
OKIグループのプリンタ事業会社OKIデータは、今月より環境性能を強化し、かつ印字速度やインクリボン寿命など実用性能を大きく向上させた、ドットインパクトプリンタの新商品「MICROLINE(マイクロライン)600シリーズ」を、欧米とアジアで出荷を開始。以後、世界各地で販売を広げ、グローバル市場で年間2万台の販売を目指す。
「MICROLINE600シリーズ」は、官公庁、金融、教育、小売、医療、輸送、自動車など幅広い業界の用途に対応する、中速ドットインパクトプリンタ分野での新商品。OKIグループで初めてバイオマスプラスティックを一部部品に採用したほか、独自開発した「Green ASIC IP」の搭載によりスリープ時の消費電力を従来機種より85%削減し1.5Wにするなど、高い環境性能を実現する。
一方、エプソンは、ビジネス用のドットインパクトプリンタ「VP―1900」シリーズ2機種を、2010年6月より発売している。「VP-1900」は、従来のパラレルインターフェイスに加えUSBに対応したのが特徴。また、ネットワークⅠ/Fカードを内蔵しており、Ethernetに対応する。なお、エプソンはこの分野での出荷実績で1位となっているという。