【銘柄診断】丸井グループはクレジット伸びる！キャッシング規制懸念を吸収

2011年3月1日 16:18

　　丸井グループ <8252> は２月１４日に７９０円と昨年来高値まで買い進まれ、現在はその調整局面を迎えているところ。

　　２月４日に発表された今２０１１年３月期第３四半期累計決算は売上げが３０６２億円と前年同期比２％減少したものの、営業利益は１０８億円と同６６％の大幅増を達成した。主力のファッション分野では自主・ＰＢ商品を中心に幅広い客層への品揃えを強化し売り上げを伸ばした。

　　昨年１１月には楽天 <4755> と業務提携を行い、インターネット分野に進出し客層の幅を広げることに成功している。また、ショッピングクレジットの取扱高が増え割賦売掛金残高が過去最高を記録するなどカード事業の好調が利益押し上げに大きな貢献を果たした。

　　今３月期通期では売上げ４１００億円と前期比２％減少に対し、営業利益は１３０億円と２６％増を見込んでいる。営業利益は第３四半期までの進捗率が８４％に達しており、通期の数字は余裕を持ってクリアーできるものと思われる。

　　株価面では昨年６月に施行されたキャッシングの総量規制の影響が懸念されていたが、クレジットの取扱高は当初の想定を上回って推移しており、株価の足かせが外れたことが注目される点だろう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）