ロシアの新型航法衛星「GLONASS-K」初号機、進宙

2011年2月27日 18:01

  KAMEDA,Tsukasa 曰く、

 25日6時7分(モスクワ標準時)、ロシアのプレセツク宇宙基地打上複合施設43/4から、Soyuz-2.1b打上げ機+Fregat上段により新型の測位衛星"GLONASS-K"が打ち上げられ、9時41分に衛星が分離し打上げは成功した。この打上げにより、GLONASS衛星コンステレーションの構成衛星数は27機となる。

GLONASS-KISS Reshetnev(旧NPO PM)により開発された衛星で、既存のGLONASS-Mと異なる点は、非与圧構造(GLONASS-Mを含めロシア宇宙機は内部が予圧されてる物が多い)のExpress-1000A衛星バスを利用しており重量が1415kgから935kgと大幅に軽量化され、寿命も10年以上となっている。また、測位信号も今までのFDMA方式のL1,L2バンドに加え、GPSと同じCDMA方式のL3バンドが追加された。

加えて、GLONASS-Mの打上げはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を用いてたが、GLONASS-Kでは自国領土内であるプレセツク宇宙基地から打ち上げられており、また打上げ機もProton-M+Block DMから安価なSoyuz-2.1b+Fregatに変更されている。

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