バンダイナムコホールディングスが自己株の取得と消却発表し高値更新を意識

2011年2月25日 20:04

■発行済み株数の最大8%でインパクトも

  バンダイナムコホールディングス <7832> は25日の大引け後、公開買い付けを含めた自己株の取得と消却を発表した。取得上限株数は2000万株(自己株を含む発行済み株式総数の8.0%)、うち750万株を公開買い付け(TOB)で取得し、買い付け価格は1株886円。他は通常の市場からの買い付けで行なう。実施期間は2月28日から3月28日。株式価値の向上効果が見込める。

  公開買い付けには、同社の第4位株主で旧ナムコ創業者が代表取締役の(株)マルが一部応募する予定とした。自己株の消却は、3月7日付けで1000万株(消却前の発行済み株式総数の8.0%)を実施する。

■1株純資産からは割高感ない水準

  25日の株価は4日ぶりの反発となり、終値は929円(15円高)。2月4日につけた昨年来の高値988円からは昨24日の911円まで77円の調整にとどまっている。自己株の取得と消却による株式価値の向上を材料に、まずはこの高値更新が目標になるとの予想がある。

  今3月期の業績予想は、2月3日に発表した第3四半期決算で増額修正し、売上高は前期比4.3%増の3950億円、営業利益は同約7倍の135億円、1株利益は7円51銭。12月末の1株純資産は911円84銭。1株利益からみた株価は割高だが、1株純資産からは割高感がない位置にある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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