「郵送のアンケート」から連想して、サービス業銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年2月25日 18:18

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  以前、生命保険会社から「アンケートのお願い」が郵送されて来たことがある。私が加入しているのは、外資系でもネット系でもない、日系の、昔ながらの生保レディ(営業職員)さんが来てくれたり、事務職員さんが対面で対応してくれる保険会社だ。アンケートは数ページにわたるもので、回答を返送したところ、お礼の図書カードが送られてきた。

  先日行った百貨店の化粧品カウンターでは、担当してくれた美容部員さんが新人だったためか、カウンセリングと商品販売後に、アンケートハガキを渡された。ハガキには番号が振られており、私の名前や販売店名・担当者名などを記入しなくても、アンケートに答えてハガキを投函するだけで良いらしい。もちろん宛先は最初から印刷されているし、切手を貼らなくても届くようになっている。こちらも外資系ではなく国内メーカーだ。

  どちらも、「郵送」ということがキモなのだろう。今はアンケートにしろ販売にしろ、ネットが全盛だが、中高年を中心に、ジックリ接客してもらいたい層は確実に存在する。上記の企業としては、そうした層に丁寧に働きかけることで、顧客をしっかり囲い込みたいのだろうと思った。もちろん、一方では「ネットで気軽に」というニーズもガッツリ取り込みつつ。

  上記の内容とは関係ないが、連想してサービス業セクターで優良銘柄を探してみた。

★新日本科学 <2395> (東1)

  前臨床試験受託などを行なっている新日本科学 <2395> (東1)を入れる。25日終値は6円高の373円。単位100株。PBRは約1.4倍となっている。チャートは1月25日につけた直近高値421円からの反落局面となっている。370円フシにあたり、そろそろ反発の頃合いと見たい。まずは400円フシまでの戻りを目指す。今期2011年3月期連結業績予想は営業・経常・純損失計上の見込みだが、『会社四季報』には、次期2012年3月期は好転するとの予想値が出ている。

★ジャパンベストレスキューシステム <2453> (東1)

  総合生活トラブル解決サービス『生活救急車』を全国展開するジャパンベストレスキューシステム <2453> (東1)を入れる。ガラス・水まわり・カギのトラブル解決サービス事業、バイク・自動車のトラブル解決サービス事業、コールセンターの運営から出動までを代行する緊急出動付きコールセンター事業、トラブルに備えた生活会員『安心入居サポート』事業などを行なっている。

  25日終値は300円高の7万1200円。単位1株。PERは約14.9倍、PBRは約2倍となっている。チャートはこの4ヵ月ほど、上値7万4000円ライン、下値6万7000円ラインの間で推移している。7万円ラインの押し目を拾い、7万4000円ラインまでの戻りを目指すのも一手か。また、今期2011年9月期の配当金は、3月中間末500円、9月通期末1000円の年間計1500円予想。現在の株価で利回り約2.1%の計算となる。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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