近年のビジネス向けインクジェット複合機の伸長

2011年2月24日 11:00

 近年は中小企業を中心にビジネス向けインクジェット複合機の導入が伸長傾向にある。要因としては、カラーレーザープリンタや複合機と比べて、導入コストとランニングコストの両方を抑えられることが大きい。

 そのような中、キヤノンはインクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品として、"PIXUS MX883"などビジネス向け複合機2機種・プリンター1機種、家庭向け複合機1機種を、3月上旬より順次発売する。

 同製品は、本体デザインを一新し、操作部に「Dual Function Panel(デュアルファンクションパネル)」を搭載するなど、操作性を飛躍的に向上させたビジネス向けインクジェット複合機。A4普通紙カラーで約9.3ipmの高速プリントに加え、コピー、ファクス、自動両面ADF(原稿送り装置)や無線/有線LAN機能を標準装備し、オフィスの生産性をより一層高めるという。

 また、エプソンは、カラーFAXと自動両面対応のADFを備えたビジネス向けのA4インクジェット複合機を2モデル、2月9日より発売している。価格はオープンだが、直販サイト「エプソンダイレクトショップ」での価格は、上位モデルの「PX-673F」が39,980円、下位モデルの「PX-603F」が29,980円となっている。

 さらに日本ヒューレット・パッカードは、ビジネス向けインクジェット複合機「HP Officejet Pro/HP Officejet」シリーズの新モデル4機種を発表。A4対応モデル3機種と、A3対応モデル「HP Officejet 7500A」1機種を2010年11月中旬より順次発売している。

 今後もメーカー各社、伸長カテゴリーとして中小企業を中心としたビジネス向けインクジェット複合機を積極的に開発、提供していくものと考えられる。

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