高速増殖炉「もんじゅ」の復旧費用は17.5 億円

2011年2月22日 10:30

 昨年 8 月に炉内中継装置の落下事故が発生して原子炉容器から抜けなくなり、11 月には「再稼働も閉炉も復旧も不可能」とまで言われていた高速増殖炉「もんじゅ」だが (/.J 記事) 、復旧に 17 億を要すると日本原子力研究開発機構が先週発表した (asahi.com の記事) 。

 17億の内訳は状態観察: 3億7千万、引き抜き・復旧作業: 9億4千万、炉内中継装置の製作: 4億4千万。ちなみに競合他社がいないのであろうが、これらの費用はほぼ随意契約である。また、この発表が行われる数日前に、装置を現場で担当する燃料環境課長が自殺していたことが分かった (Yahoo! ニュースの記事) 。日本原子力研究開発機構の関係者は「自殺の理由はよく分からない」との言。さぞかし辛い日々を過ごされたであろう。心からお悔やみ申し上げます。

 スラッシュドットのコメントを読む | 電力 | ニュース | お金 | 政府

 関連ストーリー:
窮地に陥った高速増殖炉もんじゅ、今後どうなる ? 2010年11月11日
高速増殖炉もんじゅ、14 年半ぶりに再開へ → 翌日検出器故障 2010年04月28日

 

関連記事

最新記事