【銘柄診断】日本エム・ディ・エムは人工関節などグローバルな事業拡大を推進

2011年2月21日 19:04

  日本エム・ディ・エム <7600> が鋭い戻り相場を見せている。今2011年5月期11月中間決算は売上げが45億6100万円と前年同期比5%減少し、営業利益も2億2100万円と同45%の大幅減益となった。

  国内では昨年4月に医療機器の償還価格引下げが行われたほか、競合他社との競争が激化し国内販売が38億円と前年同期比8%減と低調だった。ただ米国での売上げが8億円と同16%増と大幅に伸長し業績を下支えした。

  米国の好調は北米で新たな販売態勢構築が完了し人工関節を中心に売上げが伸張しているためで、今期後半もそうした基調を引き継ぐものと思われる。そのため今5月期通期では売上げ102億円と前期比3%増、営業利益7億円は同15%減を見込んでいる。

  同社はこれまでの骨接合材料を中心とした事業から、人工関節や脊椎固定器具等幅広い領域への展開にシフト、それらの製品を自社で開発・製造し、海外市場をターゲットに事業拡大を推進する方針だ。ここ株価は急動意だが今期の足踏みを織り込み、来期以降の利益成長への評価機運が強まっているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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