SNS社、ロケットエンジンの公開燃焼試験を実施
2011年2月16日 12:00
SNS株式会社は2月12日11時、北海道赤平市の植松電機施設内にて、100kgf 級液体ロケットエンジンの報道関係者向け公開燃焼試験を実施した。
今回の燃焼試験は同社初のロケット飛翔試験に向けて行われたもので、燃料のエタノールと酸化剤の液体酸素を充填し、燃焼試験が行われた。燃焼時間は2.5秒、最大推力は約120kgfで、共に計画通りだったという。
「小型人工衛星を宇宙に投入できることを最初のステップとしたい。次回、低空での打ち上げ試験で技術面、体制面の実績を積んでいき、次に繋げていきたい」
今回の燃焼試験について、SNS社のファウンダー堀江貴文氏は実験後の会見でこのように述べた。
なお、同社初のロケット飛翔試験は早ければ今年の3月にも実施される見込みだという。
SNS社は2003年に設立され、アルコール(エタノール)と液体酸素の組合せを推進剤とする小型液体ロケットを開発している。2007年に千葉県でロケットエンジンの開発と試験を進めていたが、試験規模の拡大により、2009年春にCAMUI型ハイブリッドロケットの研究開発で知られている株式会社植松電機の協力を得て、開発拠点を北海道に移していた。
■SNS株式会社
http://www.snskk.com/
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