彗星探査機「スターダスト」、テンペル第1彗星をフライバイ

2011年2月16日 10:15

 米航空宇宙局(NASA)は2月15日、彗星探査機「スターダスト」(Stardust-NExT)がテンペル第1彗星に接近し、テンペル第1彗星のフライバイを成功させたと発表した。

 スターダストは予定通り、アメリカ東部標準時間2月14日23時41分頃(日本時間2月15日13時41分頃)にテンペル第1彗星から約180キロメートルまで接近し、様々な観測を行い、フライバイを成功させた。

 この画像はアメリカ東部標準時間2月14日11時39分頃(日本時間2月15日13時39分頃)、スターダスト彗星探査機のカメラによって撮影されたもので、テンペル第1彗星の凸凹した表面がよく分かる。

 スターダストは1999年に打ち上げられ、ヴィルト2彗星のちりや星間物質を採取し、2006年1月に、世界で初めて彗星のちりの入ったカプセルを地球に投下した。カプセル投下後の探査機は正常で、2007年に延長ミッションとして、スターダスト・ネクスト(Stardust New Exploration of Tempel 1)が承認された。

 ディープ・インパクト彗星探査機と同様に、スターダスト彗星探査機を再利用したことで、スターダスト・ネクスト・ミッションは低予算を達成している。

 写真=NASA。

 ■Comet Hunter's First Images on the Ground
http://www.nasa.gov/mission_pages/stardust/news/stardust20110214d.html

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