携帯電話基地局をルービックキューブ程に縮小する技術、アルカテル・ルーセントが開発
2011年2月10日 12:00
ある Anonymous Coward 曰く、
仏アルカテル・ルーセントが携帯電話通信の基地局をルービックキューブ程に小さくする技術を発表したそうだ (The Wall Street Journal の記事、本家 /. 記事より) 。
lightRadio と名づけられたこの新しいアーキテクチャは、基地局を小さく分散したようなものであるという。このユニット数個で小さな基地局とすることもできれば、多数を組み合わせて通常の基地局と同じキャパシティを提供することも出来るという。基地局を分けることで携帯電話が基地局と通信するために必要な電力を下げることもでき、端末の電池消費量も抑えられる。また、2G、3G および LTE のアンテナシステムを一つのマルチ周波数・マルチスタンダード対応のアンテナに縮小し、設置できるようにもしたとのことだ。
この基地局は使用電力も少ないため総所有コストを半分にまで削減できるという。また二酸化炭素排出量も少なく、携帯通信業界の CO2 排出量削減にも貢献できるという。アルカテル・ルーセントによると 2015 年までにスマートフォンの数は 18 倍、ワイヤレスデータトラフィックは 30 倍となると予測されるとのこと。同社によるとこの技術によって既存の基地局を補うことにより、急激に増加するトラフィックへの対応をサポートできるとのことである。
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