【銘柄診断】ヒロセ電は3日続伸!減益転換を嫌い急反落のあと買い戻される

2011年2月8日 16:37

  ヒロセ電機 <6806> は8日、減益転換することを嫌い利益確定売りが先行し、前場は290円安の8800円まで売られて3営業日ぶりに急反落した。後場に入ってからは値を上げて終値は160円高の9250円と買い戻され3日続伸した。

  7日大引け後に今3月期第3四半期(3Q)決算の開示と同時に、昨年11月に続き3月通期純利益の再下方修正を発表。3月通期業績は、11月に期初予想を下方修正したが、その減額値より売り上げを20億円引き上げ、経常利益は据え置きとしたが、純利益は、さらに20億円引き下げ、125億円(前期比5%減)と続落する。

  多極コネクタが、携帯電話・スマートフォン向けやデジタル情報家電向けに需要が拡大するなどで売り上げは上ぶれたが、3Qに持分法適用会社のヒロセコリアの出資割合を増やして連結子会社化し、「企業結合に関する会計基準」により18億9500万円の特別損失を計上したことが要因となった。

  株価は、昨年11月の下方修正でつけた8030円安値から自己株式立会外買付取引で9710円まで約1700円高し半値押し水準でもみ合っている。株不足の続く信用好需給や国内証券の投資判断・目標株価引き上げなどと綱引きしつつ着地点を探ろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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