【銘柄診断】大幸薬品はインフルエンザが相次いで発生し再び注目度が高まる

2011年2月7日 19:08

■再び注目度高まる好環境銘柄

  大幸薬品 <4574> が再び見直されそうな状況となってきた。1月下旬に宮崎県で鳥インフルエンザが発生、その後も全国各地へ急速な広がりを見せつつあり、同社にとって願ってもない環境となってきた。

  急速な新型インフルエンザが収束したことにより、空気中のウイルスの除菌消臭を行うクレベリンなど衛生管理製品の需要が縮小、大量の返品も発生したことで今2011年3月期9月中間期の業績が大幅に悪化、通期業績についても営業利益は当初の9億4400万円から18億5300万円の損失(前期24億8900万円)へ下方修正された。

  株価はこの見通しをベースに形成されており、現在の鳥インフルエンザ発生による業績好転期待はこれから株価への織り込みが始まる。

  また、除菌消臭剤クレベリンなどは現在一般消費者向けが中心だが、今後医療機関向けなど業務用の販売比率を高める方針で、中期的には業績を押し上げていく原動力になりそう。

  2月10日に発表される今3月期第3四半期の累計決算ではまだ環境悪化時の状況が反映されるが、少なくとも今期に比べれば来2012年3月期の業績は増益となるのは必至だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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