【話題株】ラオックスは中国人観光客で活況!2ケタ株価が急動意の思惑

2011年2月5日 15:41

■「日本ファン」取り込みに成功の様子

  東京・秋葉原の家電量販店ラオックス <8202> の秋葉原本店が、旧正月・春節の大型連休で訪日する中国人観光客でにぎわい、今シーズンの売上高は昨年より1~2割増える見通しだと5日付けの読売新聞で伝えられた。

  同社の「ラオックス本店」(東京・秋葉原)には観光バスが次から次へと横付けし、店内は連日1000人近い中国人でにぎわっており、家電製品だけでなく、化粧品などを詰めた福袋も用意。デジタル一眼レフカメラ、高級炊飯器などの高額商品が人気で、今年の春節シーズンの売上高は昨年より1~2割増える見通しだという。

  中国からの観光客は、昨年の尖閣諸島問題を契機4割減少の見通しが伝えられたこともあったが、別のテレビ報道では、「日本の店にはニセモノがないからね」「対応が丁寧で、食べ物がうまい」といった感想などが報道されている。こうした「日本ファン」ともいうべき観光客は潜在的に少なくないとみられ、中国資本が入った活力で取り込みに成功しているようだ。

  昨年10月には東京・銀座の松坂屋デパート店を開設、本日・2月5日には北海道に新千歳空港店をオープンした。

  ラオックスは、中国・蘇寧電器グループの資本参加で再建中。2010年度は決算期を蘇寧電器に合わせて3月から12月に変更し、直近の本決算(2010年12月期)は9カ月決算。発表は2月12日前後とみられ、10年11月段階での業績予想は、売上高が100億円、営業利益が1.1億円の赤字、純利益は3000万円。

  株価は昨年11月に46円の安値をつけたあと、70円をはさんでおおむね10円幅の横ばい相場。まだ投機色の強い銘柄の域を出ていないものの、投機色が強いだけに、次の決算発表しだいでは急動意となる思惑もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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