ケプラー、6個の系外惑星を持つ恒星を発見
2011年2月3日 16:00
米航空宇宙局(NASA)は2月2日、系外惑星探査機「ケプラー(Kepler)」の観測によって、6個の系外惑星を持つ恒星を発見したと発表した。
発表によると、地球から約2000光年離れている恒星「ケプラー11」の周りから、6個の系外惑星を発見した。1つの恒星から6個の系外惑星が見つかったのは今回が初めてだという。
6個の系外惑星は全て主星の近くに位置しており、そのうち5個の公転周期はわずか10日から47日程度しかない。また、系外惑星の公転軌道はほぼ同じ平面上にあり、これらについて、チームの科学者であるジャック・リッサウアー(Jack Lissauer)氏は「ケプラー11の恒星系は驚くべきものです。驚くほど小さくて平坦で、多くの惑星が恒星の近くを周回しています。このような恒星系が存在できるのも知りませんでした」と述べている。
ケプラーはNASAの「ディスカバリー・プログラム」で選定された地球型の系外惑星を発見する計画で、太陽を周回する軌道で3年間以上、15万個もの恒星を調べ、周期的な明るさの変化(トランジット法)から系外惑星を特定し、さらに、その惑星が生命誕生の可能性のある「ハビタブルゾーン」に位置しているかどうかを探る。
写真=NASA
■NASA's Kepler Spacecraft Discovers Extraordinary New Planetary System
http://www.nasa.gov/mission_pages/kepler/news/new_planetary_system.html
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