ロコットロケット、軍事衛星打ち上げ失敗
2011年2月2日 15:00
ロシア連邦宇宙局とクルニチェフ国家宇宙科学製造センターはモスクワ時間2月1日17時(日本時間23時)、軍事衛星「Geo-IK-2」を載せたロコットロケット(Rockot)をプレセツク宇宙基地から打ち上げたが、衛星を所定の軌道に投入できず、打ち上げに失敗した。
報道によると、打ち上げは順調に行われたが、ブリーズKM上段エンジンに不具合が生じ、衛星の軌道投入に失敗したという。北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の追跡情報によると、「Geo-IK-2」は現在遠地点約1040㎞、近地点約320kmの楕円軌道で周回している。
ブリーズKM上段エンジンの不具合の詳細や失敗原因についてはまだ特定されておらず、クルニチェフ国家宇宙科学製造センターは調査委員会を設置した。また、衛星との通信も確立されておらず、地上チームは引き続き衛星との通信を試みている。
ロコットは大陸間弾道ミサイル「SS-19」を改造した3段式のロケットで、クルニチェフ国家宇宙科学製造センターが開発を担当している。ロコットの打ち上げは昨年9月以来、約5ヶ月ぶり。
■О пуске РН "Рокот"
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