欧州補給機(ATV)2号機をアリアン5ロケットに搭載、打上げは2月15日
2011年2月1日 10:30
欧州宇宙機関(ESA)は1月28日、欧州補給機(ATV)2号機「ヨハネス・ケプラー」の打ち上げ準備作業が南米フランス領ギアナのクールー基地で進められ、最終段階に入ったと発表した。
発表によると、ATV2号機は1月20日に大型組立棟に移動し、1月25日にアリアン5ロケットの先端に取り付けられた。その後、アリアン5ロケットとの結合作業も行われ、最後の貨物を搭載し、1月30日にATV2号機のハッチが閉められた。
一方、フランスのトゥールーズにあるATVミッション・コントロールセンター(ATV-CC)ではシミュレーションとシステム試験が続けられており、2月2日にはISS最終リハーサル、2月9日にはカウントダウンの最終リハーサルを実施するという。
なお、ATV2号機を載せたアリアン5ロケットESの打ち上げは、協定世界時間2月15日22時7分(日本時間2月16日7時7分)に予定されている。
ATVはロシアのプログレス補給船と同じように、国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船である。積載能力はプログレスの約2.5倍、有人の打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後は、プログレスと同じように地球大気圏に再突入し破棄される。
ATV初号機「ジュール・ベルヌ」は2008年3月9日に打ち上げられ、ISSに物資を届けた後、2008年9月29日に大気圏再突入し、破棄された。
■Intensive preparations for ATV freighter launch to Space Station
http://www.esa.int/export/esaCP/SEMW4NBE8JG_index_0.html
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