スカイマークの第3四半期は提供席数29%増、旅客数34%増で大増益

2011年1月27日 22:44

■路線の拡大とコスト削減が奏功

  スカイマーク <9204> が27日の大引け後に発表した第3四半期決算(4~12月)は、売上高が前年同期比34.5%増の411.8億円、営業利益が同3.6倍の86.8億円と大幅増収・増益になった。路線の拡大と競争力のある商品設定によって旅客収入が増加し、その一方で、航空機の返還などによる整備費用の減少など、運航コストの削減を進めた効果が出た。

  発表では、ボーイング737-800型機の導入を積極的に進めており、第3四半期に2機導入 し、計17機となった。新規路線として、羽田空港から鹿児島空港・熊本空港の路線を開設し、また、神戸空港からは茨城空港・新千歳空港・鹿児島空港・熊本空港・長崎空港の各路線を開設した。更に、深夜時間帯を使用した路線や不定期路線なども運航。

  この結果、新路線の開設による提供席数は前年同期比29.0%増となり、旅客数は同33.6%増と、各々大幅な増加となった。

  3月通期の予想は変更せず、売上高は574億円(前期比38.5%増)、営業利益は103億円(同3.3倍)、予想1株利益は71円70銭。営業利益については、単純計算ですでに通期予想の84%を確保した形。

  27日の株価は小幅続落となり、前場1256円(48円安)まで下げたあと持ち直し、終値は1300円(4円安)。昨年8月の400円台から長期上昇コースを「快翔」しており、この1月19日に05年以来の高値1449円をつけたばかり。1株純資産からみたPBR評価では割安感がない水準だが、3月通期の業績に上ぶれ期待の余地はあるようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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