フェイスブック、15億ドルを調達:企業価値は500億ドルの評価

2011年1月22日 19:05

 米SNS大手フェイスブック(Facebook)は21日、米金融大手ゴールドマン・サックスなどから総計15億ドル(約1,240億円)を調達したと発表した。同社の企業価値は500億ドル(約4兆1,300億円)と評価された。

 同社によると、15億ドルのうち10億ドルはゴールドマンが米国外の投資家から増資を募集した。また、5億ドルは昨年12月に、ロシアの投資会社デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)やゴールドマン・サックス・グループ、ゴールドマンが運営するファンドなどが引き受けた。

 フェイスブックのDavid Ebersman最高財務責任者(CFO)は声明で、「当社の事業は引き続き優れた成果を上げており、今回の新規の資金調達によって財務状況を強化できることを喜ばしく思う」「今回の投資が完了すれば、今後あらゆる機会に対して財務的により柔軟に対応できる」と述べている。

 今回の増資にあたって、フェイスブックは利害関係者から多数の質問を受けたとしており、最も頻度が高かった質問とその回答を公開した。

■なぜフェイスブックはこの資金を調達したのか?

 DSTとゴールドマンからフェイスブックにアプローチがあり、投資への興味を表明した。フェイスブックは既存の株主への希釈を限定的にとどめながら手元資金を増強し、財務的な柔軟性を得られる魅力的な機会だと判断した。

■なぜフェイスブックは10億ドルを海外から調達する道を選んだのか?

 今回の取引の条件では、フェイスブックの裁量でゴールドマン・サックスを通じた海外からの応募から3億7,500万ドル~15億ドルを受け入れる選択肢があった。応募は募集額以上だったが、フェイスブックは10億ドルに限定することを選んだ。

■今後の調達資金に対する計画はどのようなものか?

 この資金に対して差し迫った計画はない。事業の構築、拡張に対しての投資を続けていく。

■今回の投資によってフェイスブックは500人以上の株主を保有することになるのか?

 ゴールドマン・サックスからの投資以前から、2011年のある時点で、フェイスブックは500人以上の株主を保有していた。そのため、2012年4月30日までには財務状況の(当局への)提出を始める予定だ。

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