オープンソースソフトウェアの名前を変えて勝手にパッケージ化、英Amazonで販売

2011年1月22日 11:00

  danceman 曰く、

 英国の「Butterfly Media」という企業によりオープンソースソフトウェアが別タイトルのソフトウェアとして無断でパッケージ化され、Amazon.co.uk(以降、Amazon)で複数の出品者が販売している(Phoronix記事より)。

第二次世界大戦を背景にした潜水艦ゲーム「Dangers of The Deep」の開発者の1人がPhoronixのMichael Larabel氏に伝えたところによると、Amazonで同ゲームが「U-Boat Simulator」というタイトルで出品されているのを発見したそうだ。同ソフトウェアのアートワークはクリエイティブコモンズの表示‐非営利‐改変禁止2.0/3.0でライセンスされているにもかかわらず、Butterfly Mediaが無許可で勝手にゲームをパッケージ化して販売しているとのことだ。また、Butterfly Media製品のスクリーンショットではタイトルバーの文字列が消されており、オリジナルのソフトウェア名を隠そうとしている意図もみられる。
他にもAmazonでは、「Desktop Publishing Studio(Scribus)」、「Photo Studio(Inkscape)」、「DVD Studio(DVD Flick)」、「Advanced Flight Simulator 2010(FlightGear)」など、合計34本がButterfly Mediaの製品リストとして掲載されている。中には「Space Shuttle Flight Simulator」という名前で販売されている「Orbiter」のように、オープンソースでないフリーソフトウェアも含まれる。

無料ソフトウェアで暴利をむさぼるとは大胆不敵である。罪悪感も「蝶」のように軽いのであろう。

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