SA社、ソユーズによる民間人の宇宙旅行を2013年から再開
2011年1月13日 11:00
スペース・アドベンチャーズ社(SA社)は1月12日、ソユーズ有人宇宙船による民間人の宇宙旅行を2013年に再開することで、ロシア連邦宇宙局とRSCエネルギア社と合意したと発表した。
発表によると、従来の宇宙旅行と同じように、宇宙旅行者は訓練を経て、ソユーズ有人宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に訪れる。約10日間の旅で、代金は3000万ドル~4000万ドル(約25億円~35億円)だと推定される。
現在、ロシアはISSのために年間4機のソユーズ有人宇宙船を打ち上げているが、2013年から5機に増産し、3名の民間人の宇宙旅行に対応させるという。
「この協約を発表できることにとても興奮しています。私たちのためにソユーズを増産させてくれるロシアに感謝しています。ギー・ラリベルテ氏のミッション以降、私たちはISSへのアクセス方法を探っていました。今後、パートナーたちと話をして、来年、より重要な発表ができることを望んでいます」
今回の発表について、スペース・アドベンチャーズ社のエリック・アンダーソンCEOはこのように述べた。
2013年のフライトに搭乗する顧客については発表されていないが、同社の「オービタル・ミッション・エクスプローラーズ・サイクル(Orbital Mission Explorers Circle)」計画に投資している、グーグル(Google)の共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏(Sergey Brin)が有力とも言われている。
スペース・アドベンチャーズ社はこれまで7名の宇宙旅行者(民間宇宙飛行士)をISSに送り込んだが、スペースシャトル退役の影響と、ISSの6人常時滞在に伴い、ソユーズによる民間人の宇宙旅行は2009年10月で終了したと言われていた。
■Space Adventures Concludes Agreement to Offer Commercial Spaceflight Opportunities to the International Space Station
http://www.spaceadventures.com/index.cfm?fuseaction=news.viewnews&newsid=817
【関連記事】
・ロシアの民間企業、商業宇宙ステーション計画を発表
・シルク・ドゥ・ソレイユの創業者ら、宇宙から帰還
・スペース・アドベンチャーズ社、2012年に2名の宇宙旅行者を送る
・シルク・ドゥ・ソレイユの創業者を乗せたソユーズTMA-16、打ち上げ成功
・ソユーズTMA-16、発射台へ