【銘柄診断】トーセイは業績続伸で再度の悪材料出尽くし感を強め急反発
2011年1月12日 18:24
■下げ過ぎ訂正買いが再燃
トーセイ <8923> は12日、寄り付きの850円安から切り返し1100円高の3万7300円まで上げて、終値は250円の3万6450円と5営業日ぶりに急反発した。
前日11日に11月期決算を発表、前期は、昨年12月24日の下方修正通りに増益転換率を縮小して着地したが、今期は、第2四半期累計業績は減収減益を見込んでいるものの、通期では続伸としたことから、再度の悪材料出尽くし感を強めて下げ過ぎ訂正買いが再燃した。
前期業績は、前々期比21%減収、22%経常増益、3.8倍純益増益となった。不動産開発事業やオルタナティブインベストメント事業などで予定していた物件の販売がズレ込んで売り上げが減少し、利益は、新規竣工し未稼働のオフィスビルなどに「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用し評価損21億3100万円を計上したことから増益転換率を縮めた。
今期は、「TOSEI情報ネットワーク」を通じて不動産流動化事業、不動産開発事業の商品の販売促進を図ることなどから、通期で増収転換・連続増益を見込み、通期純利益は、6億7900万円(前期比61%増)としている。
株価は、昨年12月の前期業績減額が悪材料出尽くしとして5000円高しほぼ往って来いとなった。PER評価では割高だが、PBRは0.6倍と下げ過ぎを示唆しており、リバウンド幅を拡大しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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