Intel 対 NVIDIA の特許訴訟、和解。NVIDIA は x86 向けチップセットを諦めた ?

2011年1月12日 13:30

 ある Anonymous Coward 曰く、

 Intel と NVIDIA が 1 月 10 日、両者間で裁判となっていた特許クロスライセンス契約問題について、和解したと発表した (ITmedia News の記事より) 。

 この訴訟は、両者が 2004 年に交わしたチップセットに関するライセンス契約の有効範囲に関するもので、Intel は Nehalem などの次世代プロセッサについては対象外と主張、NVIDIA がこれに反論していた。4Gamer.net の記事によると、Intel は NVIDIA に総額 15 億ドルを支払い、NVIDIA の持つグラフィックス、並列コンピューティング、モバイルコンピューティング、3D 立体視技術関連特許にアクセスできることとなり、NVIDIA は Intel の持つ x86 プロセッサ、フラッシュメモリ、特定のチップセットを除く特許にアクセスできることとなる、というのが合意条件だそうだ。結局、NVIDIA は Intel の新 CPU に対応するチップセットは開発できないという形のようだが、すでに Nehalem 以降の Intel CPU 向けチップセット開発を凍結している NVIDIA にとっては、x86 向けチップセットはもう視野にないようだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェア | Intel | 法廷 | パテント

 関連ストーリー:
NVIDIA、チップセット事業からの撤退を表明 2010年11月14日
NVIDIA、次世代 Intel CPU 向けチップセットの開発を中止 2009年10月16日

 

関連記事

最新記事