大日本印刷とドコモの電子書籍サービス「2Dfacto」、12日開始

2011年1月11日 16:09

 大日本印刷(DNP)は11日、子会社CHIグループとNTTドコモとの共同事業会社トゥ・ディファクトがドコモのスマートフォンや電子書籍リーダー向けの電子書籍ストア「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」を12日からオープンすると発表した。当初は文芸書・コミックを中心とした約2万点から販売を開始し、11年春までには約10万点に拡充していく予定という。

 2Dfactoは、ドコモのスマートフォン「Xperia SO-01B」「GALAXY S SC-02B」など6機種と、1月21日とに発売予定のブックリーダー「SH-07C」に対応した電子書店。DNPが運営する電子書籍サービス「honto(ホント)」で扱う電子書籍を中心に販売し、今後は新刊書、雑誌、新聞、動画などを盛り込んだリッチコンテンツの提供を目指していくという。なお、DNPは12日にhontoの運営をトゥ・ディファクトに移管する。

 インターフェースとしては、TOPページに季節やトレンドに合わせた作品を紹介する特集ページや、新着や店長のオススメ、ランキングなどのメニューを配置。書籍の検索は、作品名、作家名、出版社名、ジャンル名、価格、販売開始日、ISBNといった項目を利用できる。フリーワード検索では、検索窓での入力中に販売実績の高い候補を上位に表示する機能も搭載する。

 対応機種は、スマートフォンが「Xperia SO-01B」、「GALAXY S SC-02B」、「GALAXY Tab SC-01C」、「LYNX 3D SH-03C」、「REGZA Phone T-01C」と2月発売予定の「Optimus chat L-04C」。ブックリーダーが「SH-07C」となっている。今後新たに発売されるスマートフォン/ブックリーダーにも対応する予定という。

 決済方法は、クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)と電子マネー(WebMoney)に対応。スマートフォンの場合は、利用料金と一緒に電子書籍の料金を支払うspモードのコンテンツ決済サービスも利用できる。

 年内にはDNPグループのオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」、リアル書店(丸善、ジュンク堂、文教堂)と連携したハイブリッド型総合書店を目指すという。具体的なサービスとしては、電子書籍、オンライン書店、リアル書店のすべての購入履歴を基にしたレコメンド機能や、共通で利用できるポイントサービスなどを提供する予定としている。

 トゥ・ディファクトは、DNPが51%、NTTドコモが40%、CHIグループが9%出資して、10年12月21日に設立した。

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