検索履歴は殺人罪の証拠となるか

2011年1月9日 15:00

  capra 曰く、

 毎日のように有益な情報をWeb検索しているというスラド諸氏は多いと思われるが、万が一何らかの事件の容疑者になったとき、検索内容によっては不利な証拠として採用されてしまうことがあるかもしれない。

 妻の殺害容疑で2008年に第一級殺人罪の有罪判決を受けたマーク・ジェンセンの裁判では、証拠の1つとしてWebの検索履歴が採用された。ジェンセンのパソコンからはさまざまな殺人方法を検索した履歴が見つかり、当時の不倫相手とのメールのやりとりには「妻との関係を解消する」ことについて言及されているにも関わらず、離婚の手続きなどに関する検索履歴はなかった。また、ジェンセンは妻が死亡した当日の朝、死因となったエチレングリコール中毒を検索しており、検索履歴を消去しようとして失敗した形跡もあったそうだ。(Forbesの記事本家/.の記事)

 ジェンセンは昨年12月に開かれた控訴審で、警察が令状なしで捜索したのは合衆国憲法修正第4条に違反すると主張したが、裁判所は彼が同意書に署名していることを理由としてこれを認めなかった。

 スラッシュドットのコメントを読む | Google | 犯罪 | 法廷

 関連ストーリー:
スペルミスで殺人者として指名手配に 2010年12月03日
ブラウザの「プライベートブラウズ」機能はそんなにプライベートではない 2010年08月10日
離婚弁護士の 86 % が「SNS の情報を利用」 2010年07月01日

 

関連記事

最新記事