アリアン5ロケット、放送通信衛星2基を打ち上げ

2011年1月4日 13:45

 アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間12月29日21時27分(日本時間12月30日6時27分)、スペインの放送通信衛星「ヒスパサット1E(Hispasat 1E)」と韓国の放送通信衛星「コリアサット6(KOREASAT 6)」を載せたアリアンロケット(アリアン5ECA)を、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約34分後に「ヒスパサット1E」と「コリアサット6」をそれぞれ所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

 今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「このアリアン5の成功に貢献した全てに人々に感謝したい」と述べた。

 「ヒスパサット1E」はスペース・システムズ・ロラル社が製造した放送通信衛星で、重さ約5300kg。53本のKuバンド・トランスポンダとKaバンド・トランスポンダを搭載し、静止軌道からスペイン、アメリカ、南米などに地上デジタル放送サービスを提供する。

 一方、「コリアサット6」はタレス・アレニア・スペース社が製造した放送通信衛星で、重さ約2800kg。30本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、韓国国内に向けたハイビジョン放送や3D衛星放送サービスなどを提供する。

 ■Ariane 5 performs its sixth dual-payload mission in 2010, delivering HISPASAT 1E and KOREASAT 6 to orbit
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2010/751.asp

 【関連記事】
アリアン5ロケット、通信衛星2基を打ち上げ
アリアン5ロケット、通信放送衛星2基を打ち上げ
アリアン5ロケット、通信衛星2基を打ち上げ
アリアン5ロケット、韓国初の静止衛星などを打ち上げ
アリアン5ロケット、50回目の打ち上げ

関連記事

最新記事