【銘柄診断】河合楽器は上方修正業績見直し極低位値ごろ割安株買い再燃し反発

2011年1月4日 17:02

■今期業績の再上ぶれが観測

  河合楽器製作所 <7952> は4日、1円高の185円と反発した。昨年11月に上方修正した今3月期の増益転換業績を見直し、極低位値ごろの割安修正買いが再燃しており、今期業績の再上ぶれが観測されていることも、フォローの材料視されている。

  同社の今期業績は、昨年8月、11月と第2四半期(2Q)累計業績を2回上方修正し、2Q決算開示の11月には今度は通期業績を上方修正した。

  楽器事業が、国内でグランドピアノや電子ピアノの新製品が好調に推移し、素材加工事業の金属事業や塗装事業の受注も、増加して前回予想並みを確保し、原価低減が上乗せとなったことが要因となった。

■通期純利益は増益転換、続伸!

  通期純利益は、期初予想の8億円が13億5000万円(前期比2%増)に引き上げられて増益転換、続伸となる。

  ただ楽器事業は、国内に加えて中国、北米でも復調傾向を強めており、このため12月13日発売の東洋経済会社四季報新春号では、通期純利益はさらに14億円と上ぶれが観測されている。

  株価は、11月の2Q業績再増額で134円まで底上げし、続く通期業績増額で197円高値まで2段上げし、上昇幅の3分の1押し水準でもみ合っている。再度、PER11倍台の割安修正に進もう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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