オポチュニティ、火星の部分日食などを撮影
2010年12月28日 10:30
米航空宇宙局(NASA)は12月22日、火星で探査活動を続けているマーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER)のオポチュニティによって撮影された、衛星フォボスによる部分日食と、火星での日没の映像を公開した。
火星の部分日食の映像は11月9日、オポチュニティのパノラマカメラによって撮影された画像を合成したもので、青く欠けていく太陽の神秘的な様子が伺える。オポチュニティはこれまでも数回日食の映像を撮影しているが、いずれも部分日食。衛星フォボスの見かけの大きさが小さく、太陽を全て覆い隠すことはできないため、地球上の皆既日食のような映像は撮影できない。
一方、火星での日没の映像は11月4日と5日に撮影された画像を合成したもので、火星の地平線に沈んでいく太陽の様子が写っている。
「オポチュニティ」は2003年7月に打ち上げられ、2004年1月に火星のメリディアニ平原に軟着陸した。当初予定されたミッションは3ヶ月間だったが、それを遥かに超え、現在も活動を続けている。
写真=NASA。
■Mars Movie - I'm Dreaming of a Blue Sunset
http://www.nasa.gov/mission_pages/mer/news/mer20101222.html
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