フライト片山社長、iPhone用クレジットカード決済など中計を語る

2010年12月22日 14:54

  フライトシステムコンサルティング <3753> の出来高が久々に急増し、株価にも動意がうかがえる。先に3カ年計画を決め、収益重視を鮮明にするとともに、事業展開の軸足を、自らサービスを発信・提供するサービス業へと舵を切った、同社片山圭一朗社長が、12月20日ラジオNIKKEI IR番組に出演、次のように語った。

■人気を呼んでいるiPhoneアプリなどについて

  米アップル社との関係は長く、当社が放送局向けシステムの開発に取組んだ時点に遡る。その際、アップル社のQuickTime技術を取り入れのだが、iPhoneが発売されたことで、その技術を活かせる領域が広がり、技術面でもアドバンテージがあったことから、iPhoneアプリの開発、iPhoneを活用したサービスの提供へとつながった。

■日本初、iPhoneでのクレジット決済「ペイメント・マイスター」は、厳しいセキュリティが決め手

  9月30日の発売以来、業界で注目されているのがiPhoneを活用したクレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」。発売と同時にAIGエジソン生命様の採用が決定し、同決済ソリューションを三菱UFJニコス様と共同開発、営業面ではソフトバンクテレコム様と協業している。

  iPhoneはじめスマートフォンでのクレジットカード決済ができるのは、このペイメント・マイスターが日本での第一号だ。現在、多くの企業から問い合わせが殺到しているが、「厳しいセキュリティをクリアし、手軽に高セキュリティな決済が出来る」ところが注目されているポイントだ。

■事業展開、『攻め型、サービス事業へ軸足シフト』

  このたび、今後3ケ年の中期経営計画を発表した。収益確保に重点を置き、事業展開の軸足を、従来の「待ち受け型請負事業」のコンサルティング事業から、自らサービスを発信・提供する「攻め型のサービス事業」へ大きく転換する。そのコア事業こそ、このクレジットカードソリューションを中心とした「電子決済ソリューション」であり、世界初のサービス連携を果たしたTwitterソフト「TweetMe」によるソーシャルストリームソリューションだ。

■下半期は黒字化、来期以降中計路線キャッチアップ

  第2四半期の経営環境は、リーマンショック後の不況を通じ、待ち受け型のコンサルティング事業の縮小が加速される、逆風が続いた。その中で、iPhoneを活用したサービス事業への取組みを進めたが、『変化へ一歩の遅れ』が第2四半期業績の立ち遅れという結果を生んだ。しかし、足元の状況から判断すると、下期に限ってみれば黒字化を達成できる見込みであり、新事業を中心にすえた来期以降は、確実に中期経営計画路線をキャッチアップする。

■社名に相応しく「注目の技術ベンチャー」へ飛躍

  社名の「フライト」には「飛躍」という意味が込められており、世界初のサービスを実装したTwitterアプリ、日本初の高セキュリティを採用したクレジットサービス等、来年からも大いに飛躍が期待できる注目の技術ベンチャーをめざします。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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