NASAとオービタル・サイエンシズ社、燃焼試験を実施
2010年12月21日 14:45
米航空宇宙局(NASA)とオービタル・サイエンシズ社は12月17日、NASAステニス宇宙センターで、トーラス2ロケットの初段に用いられるAJ26ロケットエンジンの燃焼試験を実施した。
AJ26ロケットエンジンの燃焼は約55秒間継続し、推力は109%に達し、試験は無事成功したという。
オービタル・サイエンシズ社は民間企業による国際宇宙ステーション(ISS)への物資供給とクルー輸送を行う、NASAの商業軌道輸送サービス(COTS計画)に参加しており、トーラス2ロケット及びシグナス宇宙船を提案している。
トーラス2ロケットは同社が開発する初の中型ロケットで、低軌道に4750kgから6250kgのペイロードを打ち上げることが可能。一方、シグナス宇宙船は2300kgの物資をISSへ運び、1200kgの物資を地球へ持ち帰ることが可能となっている。
なお、トーラス2ロケットの最初の打ち上げ試験は2011年後半に予定されている。
写真=NASA。
■NASA Moves Forward in Commercial Rocket Engine Testing
http://www.nasa.gov/topics/technology/features/aj26_20101217.html
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