火星探査機「マーズ・オデッセイ」、火星探査記録を更新
2010年12月16日 21:00
米航空宇宙局(NASA)は12月15日、火星探査機「マーズ・オデッセイ(Mars Odyssey)」がこれまでの火星探査最長記録を更新したと発表した。
発表によると、「マーズ・オデッセイ」は太平洋標準時間12月15日17時55分(日本時間12月16日10時55分)、火星周回軌道で3340日目の観測日を迎え、1997年9月から2006年11月まで稼働していた「マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)」が持つ最長記録を更新したという。
「マーズ・オデッセイは自ら素晴らしい探査機であることを証明しましたが、それが達成できたのも後ろにいる人々のおかげです。これはオデッセイチーム全員に捧げる記録です」
今回の記録更新について、プロジェクト・マネージャのゲイロン・マクスミス(Gaylon McSmith)氏はこのように述べた。
マーズ・オデッセイは2001年に打ち上げられた火星探査機で、赤外線・可視線カメラやガンマ線分光計などを搭載し、火星表面の観測を行う他、マーズ・エクスプロレーション・ローバーなど、他の火星探査機との通信中継も行う。
写真=NASA。
■NASA's Odyssey Spacecraft Sets Exploration Record on Mars
http://www.nasa.gov/mission_pages/odyssey/odyssey20101215.html
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