総合的なエンタープライズ向けストレージデバイスを開発
2010年12月16日 11:00
企業向けストレージにおいて、HDDとSSDドライブは重要なコンポーネントであることは周知の通り。求められる要件として、可用性や拡張性。または機能性、性能、コストなどが挙げられるが、その中でもドライブは可用性や性能、コストに大きく影響している。
東芝は2010年12月、エンタープライズ向け2.5型ソリッドステートドライブ(以下、SSD)として400GB記憶容量の「MK4001GRZB」など3機種を商品化。2010年度第4四半期(2011年1~3月)からサンプル出荷を開始することを発表した。また、併せて同社初のエンタープライズ向け大容量3.5型ハードディスクドライブ(以下、HDD)を商品化することで、データセンターやサーバーを築くために必要なストレージデバイスを総合的に提供できる体制を構築する。
また、10月12日には、日立グローバルストレージテクノロジーズがサーバ向け2.5型ハードディスク装置(以下、HDD)として、業界最速で消費電力効率の高い、毎分1万回転(以下、10Krpm)、毎秒6ギガビット(以下、6Gbps)のシリアルアタッチドSCSI(以下、SAS)インタフェースの「Ultrastar C10K600」シリーズを発表。また、11月には、企業向けSSDとして、米国Intelと共同開発した「Ultrastar SSD400S」シリーズを発表した。容量は、400GB、200GB、100GBがあり、6GbpsのSASインタフェースで2.5型の製品と、4Gbpsのファイバーチャネルインタフェース(FCAL)で3.5型の製品で構成される。量産出荷開始は2011年上半期(1~6月)を予定している。
現在、エンタープライズアプリケーションでは、高速な応答性能が求められている。今後も各社、総合的なエンタープライズ向けストレージデバイスを構築すべく開発に取り組む。