ディスカバリー、来週にシャトル組立棟に戻る

2010年12月14日 16:00

 米航空宇宙局(NASA)は12月13日、39A発射台にセットされているスペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)について、12月17日に燃料注入試験を行い、その後、シャトル組立棟(VAB)に戻すと発表した。

 発表によると、燃料注入試験は元々12月15日に予定されていたが、寒気と強風のため、準備が遅れた。現在の予定では、12月17日に燃料注入試験を実施し、その4から5日後にディスカバリーをシャトル組立棟に戻し、さらなるデータの検証とX線による検査など行う予定だという。

 ディスカバリーの打ち上げは元々11月5日に予定されていたが、燃料注入中の水素漏れや、外部燃料タンクの断熱材の亀裂などが相次いで見つかり、延期が続いている。

 ディスカバリーの打ち上げは現在、アメリカ東部標準時間2011年2月3日1時34分(日本時間15時34分)に設定されており、最後のミッションとなるSTS-133は恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」をISSに運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、主に倉庫スペースとして使用される予定となっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

 【関連記事】
ディスカバリー最後の打上げ、2011年2月3日以降に延期
ディスカバリー最後の打上げ、12月17日以降に延期
ディスカバリー最後の打上げ、12月3日以降に延期
ディスカバリー最後の打上げ、水素漏れでまた延期
ディスカバリー最後の打上げ、悪天候でまた延期

関連記事

最新記事