高学歴の親の子供は「死」をネガティブに捉えない傾向が認められる

2010年12月7日 10:46

  capra 曰く、

 子供の「死」への恐怖、「死」の捉え方やそのアプローチに大きな影響を与えているのは周りの大人の「死」への理解であるそうだが、親の学歴がこれに関係していることが明らかになったそうだ(Medical Daily本家/.

スペインのグラナダ大学の研究によると、大卒の両親のもとで育った子供の方が「死」の話題を避けたり「死」を恐れたりせず、「死」に対するネガティブな考え方が少ない傾向があるという特徴があるとのこと。また、特に「死」の話題を回避することは子供の恐怖を助長するそうで、「死」を恐れる子供の76%は、その原因が母親による「死」の話題を回避にあるそうだ。

この研究では、教育で「死」を取り上げることの大切さも指摘している。調査対象の教師のうち80%がカリキュラムに「死」に関する内容は組み込まれていないと回答しているが、教育で「死」を扱うことによって子供たちに「死」について考える適切な方法やリソースを提供することは重要であるとのこと。「死」を教えることは「生」を重んじることを教えることに他ならず、メディアによって歪んだ形で誤って伝えられる「死」を払拭することもできるという。

タレコミ人自身は「死」を恐れるのは当然であると思うし、恐れることに問題はないと思うが、ただ誰かや何かの「死」に直面する機会がもっとあれば「死」の話題も回避されず、無知からくる恐れや憧れではなく生命の仕組みの一環として受け止めることができるように思う。

調査対象の教師は「教育で『死』を扱うことは、子供達が『生きること』に対しよりリアルで濃密なアプローチを取ることにつながり、実際に誰かの死に直面したときの悲しみの過程によって引き起こされる様々な問題を防ぐことにもつながる」と述べているそうだが、ある程度の人数を対象に何らかの一律の方法で「死」を教育することは難しいのではないだろうか。/.J諸兄方のお考えを伺いたい。

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