米空軍極秘のX-37B、バンデンバーグ空軍基地に着陸
2010年12月6日 10:00
米空軍は12月3日、軌道上で極秘に試験を続けていたX-37B軌道試験機(OTV:Orbital Test Vehicle)をカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地に着陸させた。
発表によると、指令を受けたX-37Bは軌道から離脱し、大気圏再突入した後、アメリカ太平洋標準時間12月3日1時16分(日本時間18時16分)にバンデンバーグ空軍基地の滑走路に着陸したという。
「今日の着陸は第30スペースウィング、ボーイング社、即応能力部の密接したチームワークによって実現しました。我々はこの最初のミッションで目的を全て達成できたことに嬉しく思います」
X-37Bの着陸後、プログラムマネージャのトロイ・ギース(Troy Giese)中佐はこのように述べた。
X-37Bは宇宙空間から無人で帰還できる宇宙船。長さ約9メートル、翼幅約4.5メートル、重さ約5000キロで、スペースシャトル(オービター)と比較すると、大きさは4分の1程度しかない。今年4月に打ち上げられたが、その目的や役割については明かにされておらず、米空軍は「実験を行うため」のみを発表している。
なお、米空軍は2011年春にもう1機のX-37Bの打ち上げを計画している。
■X-37B Orbital Test Vehicle lands at Vandenberg AFB
http://www.vandenberg.af.mil/news/story.asp?id=123233195
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