測位衛星3基を載せたプロトンロケット、打ち上げ失敗
2010年12月6日 11:15
ロシア連邦宇宙局はバイコヌール時間12月5日16時25分(日本時間19時25分)、ロシア衛星測位システム「グロナス(GLONASS)」の衛星、「グロナスM(Glonass-M)」3基を載せたプロトンロケット(プロトン・ブロックDM)を、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げたが、衛星を軌道に投入できず、打ち上げに失敗した。
発表によると、打ち上げは順調に行われたが、上段エンジンのブロックDMに不具合が生じ、衛星3基を所定の軌道に投入できなかったという。ロシア連邦宇宙局は調査委員会を設置し、今後の対応と失敗原因の特定を急いでいる。
グロナスはロシア国防省が運用している衛星測位システム(GNSS)で、元々は軍事目的で開発されたが、現在は民間にもサービスを提供している。現在稼働しているグロナスの衛星は21基で、今回の打ち上げで、地球全体をカバーできる24基の配置を完成させる予定だった。
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