DVDビデオのリッピングも違法化へ

2010年12月5日 13:46

  headless 曰く、

 市販DVDビデオの多くではCSSによる暗号化が使用されているが、CSSはコピー保護手段ではなくアクセスコントロール手段であるというのが従来の著作権法に対する文化庁の見解だ。そのため、日本国内では市販DVDビデオのリッピングや複製を合法的に実行できる。市販のDVDビデオをリッピングしてMP4化し、携帯端末に転送して鑑賞する、といった手順を紹介するパソコン雑誌や書籍、Webサイトなども多い。

朝日新聞の記事によると、文化庁は文化審議会の小委員会がまとめた報告書の内容を受け、暗号化技術を使って保護された映像ソフトの複製を禁止する方針を固めたそうだ。保護を破るプログラム、いわゆるリッピングソフトの作成、配布も禁止されるとのことだ。小委員会では、マジコンの使用が技術的保護手段の回避にあたり、製造や販売を禁止すべきだとも報告している(47NEWSの記事)。文化庁は、これら2つをセットとして著作権法を改正する方針だという。

 以前のストーリーの続報となる。12月3日開催の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会の第11回会合を受けての文化庁の方針に関して、朝日が報道したものと考えられる。法制小委11回会合は、Togetterにまとめがあるので参照してほしい。DeCSSおよびゲームソフトカートリッジの専用バスを規制対象とする流れが読み取れる。当初計画通りであれば、年明けの通常国会に著作権法の改正案が提出される。

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