ディスカバリー最後の打上げ、2011年2月3日以降に延期

2010年12月5日 11:45

 米航空宇宙局(NASA)は12月3日、スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)の最後の打ち上げについて、2011年2月3日以降に延期すると発表した。

 延期の理由について、NASAは修理した外部燃料タンクの断熱材で見つかった亀裂の安全確認のため、さらなる分析と試験が必要だと説明している。

 「延期するのはデータを確認するためです。私たちが問題箇所のデータを整理し、何か見落としてないかどうかを確実にするためです」

 ディスカバリーの打ち上げ延期について、記者会見で宇宙オペレーション・ミッション・ディレクターのビル・ゲルステンマイアー氏(Bill Gerstenmaier)ははこのように述べた。

 なお、ディスカバリーの打ち上げは現在、アメリカ東部標準時間201年2月3日1時34分(日本時間15時34分)に変更されている。

 ディスカバリーの最後のミッションとなるSTS-133は恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」をISSに運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、主に倉庫スペースとして使用される予定となっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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