アリアン5ロケット、通信衛星2基を打ち上げ

2010年11月29日 15:00

 アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間11月26日18時39分(日本時間11月27日3時39分)、インテルサット社の通信衛星「インテルサット17(Intelsat 17)」と欧州宇宙機関(ESA)の通信衛星「HYLAS 1」を載せたアリアンロケット(アリアン5ECA)を、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約25分後に「インテルサット17」、約35分後に「HYLAS 1」をそれぞれ所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。

 今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「1ヶ月も経たないうちに、私たちは再び素晴らしいパフォーマンスを披露することができました」と述べた。

 「インテルサット17」はスペース・システムズ・ロラル社が製造した通信衛星で、重さ約5500kg。25本のKuバンド・トランスポンダと24本のCバンド・トランスポンダを搭載し、静止軌道からヨーロッパやアフリカ、中東、インドに衛星通信サービスなどを提供する。

 一方、「HYLAS 1」はEADSアストリウムが開発した通信衛星で、ESA初の官民提携のフル衛星システムである。重さ約2600kgで、ヨーロッパの田舎地域に、先進的な高速通信サービスなどを提供する。

 ■Arianespace gives a “lift” to Intelsat 17 and HYLAS 1
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2010/739.asp

 【関連記事】
アリアン5ロケット、通信放送衛星2基を打ち上げ
アリアン5ロケット、通信衛星2基を打ち上げ
アリアン5ロケット、韓国初の静止衛星などを打ち上げ
アリアン5ロケット、50回目の打ち上げ
アリアン5ロケット、軍事偵察衛星を打ち上げ

関連記事

最新記事