仕事の効率をアップさせる25のキーボードショートカット
2010年11月22日 17:09
ウィンドウズで使えるキーボードショートカットというものをご存知だろうか。良く知られたものでは、Ctrlキーを押しながらCキーを押すと、テキストやファイルをコピーすることができる。ウィンドウズではこの他にもによく使われる機能をすぐに実行できる特別なキー操作が用意されており、作業の効率アップに役立てることができる。
この記事では、Windows環境やMicrosoftのOfficeで使用できる便利なーショートカットキーをご紹介する。
■コピー、貼り付け、切り取り
まずは、冒頭でも紹介した最も基本的なコピーから。これはご存知の方も多いだろうが、Ctrl+Cで、文字列やファイルをコピーできる。そして、コピーした状態でCtrl+Vを押すと、今度はそのコピーした文字列やファイルを貼り付けることができる。
Ctrl+Cに似た機能として、Ctrl+Xで「切り取り」も便利な機能だ。コピー同様に文字列やファイルがコピーされるが、切り取りの場合は、コピー元のファイルが削除される。文書中である文字列を他の場所に移したい場合や、ファイルの場所を移動させたい場合に便利だ。
<コピー、貼り付け、切り取り>
Ctrl+C:コピー
Ctrl+V:貼り付け
Ctrl+X:切り取り
■文書編集に便利な「元に戻す」「やり直し」「すべて選択」
上記のコピー、貼り付け、切り取りと並んで文書編集に便利なのがCtrl+Zの「元に戻す」。このキーを押すと、編集内容を一段階「戻る」ことができる。Wordなどの文書編集ソフトやテキストエディタで対応していることが多く、文章を修正する場合や、自分が加えた編集内容をさかのぼって調べていく場合に非常に便利だ。
「元に戻す」の反対の操作がCtrl+Yの「やり直し」だ。このキーを押すと、上記の「元に戻す」で打ち消した(さかのぼった)編集内容を再度実行することができる。「元に戻す」と組み合わせることで、編集内容をさかのぼったり、また最終の編集状態にまで戻したり、自由に行き来することができるようになる。
これに加えて、Ctrl+Aの「すべて選択」も便利な機能。このキーを押すと、アクティブウィンドウ内の内容をすべて選択することができる。例えば、メモ帳に書いている内容を全部コピーしたいといった場合にCtrl+A、Ctrl+Cと押すことですぐにコピーができて便利だ。
<文書編集に便利なショートカットキー>
Ctrl+Z:元に戻す
Ctrl+Y:やり直し
Ctrl+A:すべて選択
■ブラウザ操作に便利な、Space、Tab、Backspace、Home、Endキー
次はインターネットの利用時に便利なブラウザ操作のキーをご紹介する。まずは「Space」キー。
ブラウザでウェブサイト閲覧時に「Space」キーを押すと、ちょうど一画面分だけ画面を下に送ることができる。長い文章を読む際などにマウスにまで手を伸ばさず続きを読むことができて非常に便利だ。逆にページを上に送る場合は、「Shift+Space」キーを押せばよい。
また、フルキーボードの場合、「Home」「End」キーも便利だ。それぞれ、ページの先頭と最後にジャンプすることができる。ページの最後だけ確かめたい場合や、ページの内容を読み終わってから先頭まで戻りたい場合に活用できる。
文字の編集時によく使う「BackSpace」キーは、ブラウザ操作時には直前に見たページに「戻る」機能として使える。ただ、検索窓などのテキスト入力フィールドにフォーカスがあると文字削除の動作になるので注意してほしい。同様の機能として「Alt+←」でも「戻る」ことができる。「Alt+→」は逆に「進む」ことができる。
「F5」キーは、ページの内容を最新の状態に更新できる。
フォーム入力画面で力を発揮するのが「Tab」キー。会員登録や何らかのフォーム上で入力作業を行う最は、複数の入力フィールドに順番に入力することが多いが、「Tab」キーを押すと、次のフィールドにフォーカスを切り替えてくれる。カーソルを動かすためにキーボードからマウスに持ち替えなくてよいので、入力が効率的になる。
Shiftキーを加えて「Shift+Tab」にすると、「Tab」キーとは逆向きにフィールドへのフォーカスが切り替わっていく。
その他、大半のブラウザでは「Ctrl+F」でページ内の文字列を検索できる。Googleなどの検索エンジンから特定のウェブページにたどり着いた後、さらにキーワードがどこに現れるかを調べる際に役立つ。「Ctrl+W」では今選択しているウィンドウ(タブ)が閉じる。タブを複数開いている場合には一つのタブだけ閉じることができる。
<ブラウザ操作に便利なショートカットキー>
Space:一画面分だけ画面を下に進ませる
Shift+Space:一画面分だけ画面を上に進ませる
Home:ページの先頭にジャンプ
End:ページの最後にジャンプ
BackSpace:戻る
Alt+←:戻る
Alt+→:進む
F5:更新
Tab:次の入力フィールドにフォーカスを切り替え
Shift+Tab:前の入力フィールドにフォーカス切り替え
Ctrl+F:ページ内の検索
Ctrl+W:現在のタブを閉じる
■ファイル操作やウィンドウズ一般の操作に便利なWinキー、Altキー
最後に、ファイルやウィンドウズ一般の操作に便利なキーを紹介する。
ここでは「Win」と組み合わせるキーをいくつかご紹介するが、Winとして表記しているWindowsキーは、ウィンドウズのロゴマークが描かれているキーである。Windowsキーが搭載されていない機種もある。
まず、「Win」だけを押した場合、ウィンドウズのスタートメニューが立ち上がる。スタートメニューに良く使うプログラムを登録しておけば、画面上にウィンドウをたくさん開いている状態でも「Win」キーから1クリックでプログラムを起動させることができ、便利だ。
「Win+D」では、現在開かれているウィンドウをすべて最小化することができる。また、もう一度「Win+D」を押すと、今度は「Win+D」を押す前のウィンドウが開かれた状態でウィンドウ位置もそのまま復元することができる。デスクトップ上のファイルを一時的に閲覧したい場合に便利に使うことができる。
短い時間だけパソコンから離れる場合に便利なのが「Win+L」キー。画面をロック状態にできる。ウィンドウズのアカウントにパスワードを設定している場合は、パスワードを入力しなければ元の作業画面に戻らないため、簡易的なセキュリティ対策となる。
また、Windows XPではWinキーでスタートメニューを表示させてから「U」キーを押すと、簡単にシャットダウンすることができる。
次は、Altを使った便利な操作をご紹介。二つのキーを組み合わせた「Alt+Tab」は、アクティブなウィンドウを切り替えることができる。一度「Alt+Tab」を押すと、現在開いているウィンドウの一覧が表示され、「Alt+Tab」を押すたびにウィンドウへのフォーカスが切り替わっていく。「Shift+Alt+Tab」を押すと逆向きにフォーカスが切り替わる。
「Alt+F4」キーではウィンドウ(アプリケーション)を閉じることができる。慣れるまでは押しにくいキーの組み合わせではあるが、複数のウィンドウを連続で閉じるといった場合には、マウスで一つ一つウィンドウの「×」ボタンにカーソルを合わせなくてもよいので便利である。
また、アクティブなウィンドウがない状態で「Alt+F4」を押すとシャットダウンのメニューが現れる。パソコン終了時に起動中のアプリケーションをすべて閉じてからシャットダウンさせるような場合には「Alt+F4」を続けて入力するのが有効だ。
最後に、トラブル時に役立つキーとして「Ctrl+Shift+Esc」がある。このキーを押すと、実行中のアプリケーションやプロセスを確認して終了させたり、ログオフの操作が行える「タスクマネージャー」が起動する。パソコンの様子がおかしい場合は、まずタスクマネージャーから解決できる場合がある。
<ファイル操作やウィンドウズ一般の操作に便利なショートカットキー>
Win:スタートメニューの表示と非表示を切り替える
Win+D:現在開かれているウィンドウをすべて最小化。もう一度押すと、元の状態に復元。
Win+L:コンピューターをロックする、またはユーザーを切り替える
Alt+Tab:アクティブなウィンドウを切り替え
Shift+Alt+Tab:アクティブなウィンドウを逆順で切り替え
Alt+F4:ウィンドウ(アプリケーション)を閉じる
Ctrl+Shift+Esc:タスクマネージャの立ち上げ
■終わりに
ショートカットキーはここで紹介した以外にもまだ多数が存在する。以下のリンクではマイクロソフトがショートカットキーをまとめて公表しており、必要なショートカットを調べたい場合に便利だ。
■キーボード ショートカット キーの一覧
http://www.microsoft.com/japan/enable/products/keyboard/default.mspx
■Windows 7
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/Keyboard-shortcuts
■Windows Vista
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Keyboard-shortcuts
■Microsoft Word のキーボード ショートカット
http://office.microsoft.com/ja-jp/word-help/HP010370109.aspx