シャープが「ツタヤ ガラパゴス」で電子書籍を開始、株価は下げを回復
2010年11月20日 17:22
■「TSUTAYA GALAPAGOS」(ツタヤ ガラパゴス)設立
CDレンタルなどの「TSUTAYA」(つたや)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ <4756> とシャープ <6753> は19日、シャープのスマートフォンや多機能メディアタブレット「GALAPAGOS」(ガラパゴス)向けに新聞や雑誌、音楽・映像などをサービスする合弁会社の設立を発表した。
合弁新会社は「TSUTAYA GALAPAGOS」(ツタヤ ガラパゴス)で、資本金1億円、総資産2億円、出資比率はカルチュア・コンビニが51%、シャープが49%、設立は12月1日。コンテンツサービスでの業務提携は10月5日に共同発表していた。
■来春には新聞・書籍など16万冊、映像3万作
シャープでは、「GALAPAGOS」で新聞、雑誌、書籍など約3万冊の電子ブックストア・サービスを12月に開始すると9月に発表しており、これにあわせて専用端末のメディアタブレット2機種も同時に発売する。今回葉の発表では、来春には活字メディア16万冊レベル、映画などの映像3万作レベルに拡充と伝えられた。
サービスでは、おすすめの電子書籍コンテンツの体験版(無料)が自動配信されるほか、気に入ったものはすぐに購入でき、定期購読(有料)を申し込んだ新聞・雑誌などは「自動定期配信サービス」で配信を行なう。スマートフォンでの対応は2011年春を予定している。
■目先は戻り売りこなす場面も
シャープの株価は週末19日、812円(20円安)で安値引け。9~10月は横ばい相場で800円前後から860円前後で推移し、11月2日に748円まで下げたあと、値を戻してきたところ。
先の中間決算発表では、3月通期の営業利益の予想を減額修正し、予想1株利益は27円26銭としたこともあり、雰囲気的には、戻してきたところでホッとひと息の様子がある。ただ、投資家の中には、戻ったところで手離そうと戻り売りを意識する向きもあるようだ。
カルチュア・コンビニエンス・クラブの株価終値は小反落の402円(4円安)。やはり11月2日の安値341円から戻り相場となり、11月10日に410円まで上げたばかり。5月から続く底練り相場を持ち直す動きとなっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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