宇宙ステーション補給機(HTV)の愛称は「こうのとり」

2010年11月12日 14:00

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月11日、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶ宇宙ステーション補給機(HTV)の愛称について、「こうのとり(KOUNOTORI)」に選定したことを発表した。

 JAXAによると、HTVの愛称を2010年8月27日から9月30日まで、JAXAのホームページやはがき等で公募した結果、計1万7236件の応募があり、そのうち、愛称に選定された「こうのとり」は217名の提案者からの応募があったという。

 JAXAは応募数の多さと、大切なもの(赤ん坊、幸せ)を運ぶ鳥としてのイメージがあり、ISSに重要な物資を運ぶHTVのミッション内容に相応しいことから、選定に至ったとしている。

 HTVは日本が開発した国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船で、H-IIBロケットによって打ち上げられ、最大6トンの補給物資を搭載できる。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船や、ESAの欧州補給機(ATV)と同じように大気圏に再突入し破棄される。

 また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。

 ■宇宙ステーション補給機(HTV)の愛称選定について
http://www.jaxa.jp/press/2010/11/20101111_kounotori_j.html

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