アリアン5ロケット、通信放送衛星2基を打ち上げ

2010年11月8日 14:00

 アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間10月28日21時51分(日本時間10月29日6時51分)、ユーテルサット社(Eutelsat)の通信衛星「W3B」と株式会社放送衛星システムの放送衛星「BSAT-3b」を載せたアリアンロケット(アリアン5ECA)を、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約28分後に「W3B」、約38分後に「BSAT-3b」をそれぞれ所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

 今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「今回の成功で、我々は2010年に既に8基の大型衛星の打ち上げに成功しました。これはどの競争相手よりも多いです」と述べた。

 「W3B」はタレス・アレニア・スペース社が製造した通信衛星で、重さ約5370kg。耐用年数15年で、静止軌道からヨーロッパ、ロシア、アフリカ、中東、中央アジアを中心にデジタル放送サービスなどを提供する。

 一方、「BSAT-3b」はロッキードマーチン社が製造した放送衛星で、重さ約2060kg。12本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、現在運用中のBSAT-2系の後継衛星として、日本国内にBSデジタル放送や衛星セーフティネットなどを提供する。

 ■Ariane 5's latest success: W3B and BSAT-3b are orbited on the fourth Arianespace heavy-lift mission of 2010
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2010/732.asp

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