ディスカバリー最後の打上げ、水素漏れでまた延期
2010年11月6日 01:30
米航空宇宙局(NASA)は11月5日、同日に予定していたスペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)の最後の打ち上げについて、燃料注入中に水素漏れが見つかり、延期すると発表した。
ディスカバリーの外部燃料タンクへの燃料注入作業はアメリカ東部夏時間11月5日5時58分(日本時間18時58分)に始まったが、注入開始から約2時間後、外部燃料タンクとつなぐ地上アンビリカルキャリアプレート(GUCP)で水素漏れが検出された。
打ち上げチームは懸命に調査と対応を続けたが、アメリカ東部夏時間11月5日8時20分(日本時間21時20分)、ミッション・コントロールはディスカバリーの打ち上げ延期を決めた。
ミッション・マネージャらは今後、問題の対応及び新しい打ち上げ日時について議論するが、ディスカバリーを11月8日までに打ち上げなければ、国際宇宙ステーション(ISS)との軌道関係から、打ち上げは11月30日以降に延期される。
なお、ディスカバリーの最後のミッションとなるSTS-133は恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」をISSに運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、流体物理学や生物学、バイオテクノロジーなどの微小重力実験などに使用される予定となっている。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
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