日本財団発表のCSRレイティング、第1位は2年連続で積水ハウス
2010年10月28日 11:00
日本財団は27日、独自調査「世界に誇る日本のCSR先進企業実態調査」における上位100社のランキングを発表。第1位には、ランキングの公表を始めた昨年に引き続き積水ハウス <1928> が2年連続で選ばれ、2位には東芝、3位には関西電力が入った。
同調査は、日本財団が運営する企業CSR関連WEBサイト「CANPAN CSR プラス」において経年調査した上場企業約1700社のデータベースを使用し、CSRの取り組みが情報開示と合わせて進んでいる上位100社をランキングしたもの。ランキングの作成にあたっては、近江商人「三方良し」の概念になぞらえ、「世間良し(社会への対応)」「売り手良し(社内への対応)」「買い手良し(顧客への対応)」の3つの分野それぞれに80項目、計240項目の評点を設定。各企業が発行するCSR報告書の記載事項を基に、CSRの取組みの幅や深さ、独自性などについて各項目に該当するかどうかを調査し、質的評価を実施している。
昨年に引き続き同調査で第1位に選ばれたのは、住宅最大手の積水ハウス。同社は、昨年から提案を開始した環境配慮型住宅「グリーンファースト」の普及に全社を挙げて取り組むとともに、生物多様性の保全や資源循環の活動を積極的に推進するほか、社員参加型のNPO支援寄付制度「マッチング・ギフト・プログラム」などを通して、企業活動と環境推進活動、先進技術の追求、社会的責任の遂行を、住宅メーカー独自の視点でバランスよく行っていることが高く評価された。同社は「経営トップからCSRの重要性を社内外に積極発信し、全社を挙げてCSR推進を図ってきた結果。この名誉に恥じぬよう一層取組みを進めていきたい」とコメントしている。今回の調査で2位、3位の企業は入れ替わった。その意味で積水ハウスが続けて第1位を取ったのは、同社の底堅い取組みがあったことを物語っている。
尚、同調査の評価指標はすべて公表されており、日本が誇るべきリーディングカンパニーのCSRの取り組みを広く知ってもらう機会を提供するとともに、日本企業のCSRへの取り組みを推進し、国際社会の中における日本企業の価値を向上させることが大きな目的となっている。
(編集担当:上地智)